福井県にレベル5大雨特別警報 6市町に災害救助法が適用(令和8年8月30日) いま確認したいことと相談先

【9月29日 追記】 この大雨がセーフティネット保証4号の対象に指定されました(経済産業省告示第122号・9月29日)。福井県の6市町も対象で、認定申請は12月28日までです。下の「事業者向け:セーフティネット保証4号の指定(9月29日)」にまとめています。

2026年(令和8年)8月30日、福井県で記録的な大雨となりました。気象庁は同日4時30分に福井市・大野市・勝山市へレベル5大雨特別警報を発表し、内閣府は同じ30日に福井県6市町への災害救助法の適用を公表しています。

8月27日から続く一連の大雨(「令和8年8月27日からの大雨」)によるもので、8月27日に石川県・富山県へ出された特別警報とは別の発表です。

このページでは、公式に確認できる事実と、いま注意したいこと、被災したときの相談先をまとめます。被害状況や支援の内容は時間とともに更新されるため、最新の情報は必ず公式ページで確認してください。

いま注意したいこと

気象庁は、レベル5大雨特別警報について次のように説明しています。

これまでに経験したことのないような大雨となっています。特に浸水想定区域などでは、何らかの災害がすでに発生している可能性が極めて高く、警戒レベル5に相当します。命の危険が迫っているため直ちに身の安全を確保しなければならない状況です。

あわせて、次の点が呼びかけられています。

  • 指定された避難場所への避難がかえって危険な場合は、少しでも浸水しにくい高い場所に移動するなどして身の安全を確保する。
  • 普段災害が起きないと思われているような場所でも最大級の警戒が必要。
  • 特別警報の発表を待つことなく、市町村からすでに発令されている避難情報に直ちに従う。特別警報が発表されてから避難するのでは手遅れになる。
  • 気象庁は「今後、他の市町村にもレベル5特別警報を発表する可能性があります」としています。

今いる場所の危険度は、気象庁のキキクルと、お住まいの市町の避難情報で確認してください。雨がやんだ後でも、地面に水が染み込んでいるため土砂災害が起きることがあります。

レベル5大雨特別警報が発表された市(8月30日4時30分)

県市
福井県福井市、大野市、勝山市

この一覧は8月30日時点のものです。最新の警報・注意報は気象庁の気象警報・注意報で確認してください。

なお、8月27日6時20分に富山県氷見市と石川県の羽咋市・志賀町・宝達志水町・中能登町へ発表されたレベル5大雨特別警報は、同じ27日16時20分にすべてレベル3大雨警報へ切り替えられています(消防庁 第14報)。

災害救助法が適用された福井県6市町

内閣府(政策統括官(防災担当))は令和8年8月30日、災害救助法施行令第1条第1項第4号の適用として、次の6市町への災害救助法の適用を公表しました。「多数の者が生命又は身体に危害を受け、又は受けるおそれが生じている」場合にあたるという判断です。

県適用市町法適用日(公示日)
福井県(6市町)福井市、大野市、勝山市、あわら市、坂井市、吉田郡永平寺町8月29日(8月30日)

法適用日は8月29日で、特別警報が発表された8月30日より前の日付になっています。特別警報が出ていないあわら市・坂井市・永平寺町も対象に入っている点にも注意してください。特別警報の範囲と災害救助法の適用範囲は一致しません。

同じ大雨で、8月27日には富山県の高岡市・氷見市・小矢部市・射水市と、石川県の羽咋市・志賀町・宝達志水町・中能登町にも災害救助法が適用されています(いずれも法適用日・公示日とも8月27日)。合わせて3県14市町が対象です。

災害救助法が適用されると何が変わるか

災害救助法が適用されると、応急的な救助の費用を国と都道府県が負担して、市町村が救助を実施します。主な救助の種類は次のとおりです。

  • 避難所の設置、応急仮設住宅の供与
  • 炊き出しその他による食品の給与、飲料水の供給
  • 被服・寝具その他生活必需品の給与または貸与
  • 医療、助産
  • 被災者の救出
  • 住宅の応急修理
  • 学用品の給与、埋葬、死体の捜索・処理、障害物の除去

いずれも被災した方が自分で費用を立て替えて後から請求する仕組みではなく、市町村が実施するものです。まずはお住まいの市町の窓口・ホームページで、避難所や応急修理の受付状況を確認してください。

消防庁が公表している状況(8月30日11時00分時点)

消防庁災害対策本部の第14報(令和8年8月30日11時00分)では、福井県について次のとおり公表されています。速報であり、数値は今後変わります。

  • 119番通報:福井市消防局、大野市消防本部、勝山市消防本部とも通常どおり
  • 救助活動:福井市で救助事案2件(福井市消防局が対応済・人的被害なし)、大野市で救助事案1件(大野市消防本部が対応済・人的被害なし)
  • 災害対策本部:福井県が8月30日4時30分に設置(富山県は8月27日2時58分、石川県は同3時08分に設置済み)

避難指示等の状況(同時点)は次のとおりで、表に載っているのは福井県のみです。

区分対象世帯人数
緊急安全確保(警戒レベル5)3市166,907401,819
避難指示(警戒レベル4)4市1町22,60763,395

消防庁は8月30日4時31分に、大雨特別警報が発表された福井県に対して適切な対応と被害報告を要請しています。また、この大雨による人的被害・住家被害は秋田県・富山県・石川県・福井県・長野県の5県分が集計されており、数値は報ごとに更新されます。詳しい内訳は出典の消防庁資料で確認してください。

事業者向け:セーフティネット保証4号の指定(9月29日)

令和8年9月29日の官報に経済産業省告示第122号が掲載され、この大雨が中小企業信用保険法第2条第5項第4号の災害(セーフティネット保証4号)に指定されました。対象地域は、災害救助法が適用された3県14市町と同じです。

県対象市町
富山県高岡市、氷見市、小矢部市、射水市
石川県羽咋市、志賀町、宝達志水町、中能登町
福井県福井市、大野市、勝山市、あわら市、坂井市、永平寺町

認定申請ができる指定期間は令和8年8月27日から令和8年12月28日までです(中小企業庁の指定一覧・9月29日掲載で確認)。

この地域で1年以上事業を続けていて、大雨の影響で売上高等が前年同期比20%以上減少(見込みを含む)している中小企業者は、本店等がある市町の商工担当課で認定を受けると、一般保証とは別枠で借入債務の100%について信用保証を受けられます(普通保証2億円・無担保保証8,000万円)。認定書を持って、金融機関か各県の信用保証協会に申し込みます。

被災したときの相談先

  • 安否確認:災害用伝言ダイヤル171、web171。電話は集中しやすいため、災害用伝言板やSNSもあわせて使ってください。
  • り災証明書:住まいに被害が出たときは、片付けを始める前に被害の状況を写真に撮って残してください。申請先はお住まいの市町です。
  • 支援制度の全体像:被災したときに使える支援の探し方は災害で被災したときに使える支援制度にまとめています。
  • 公費解体・生活再建:被害の程度に応じた生活再建の流れは被災者生活再建支援制度の記事も参考にしてください(熊本地震の事例ですが、制度の仕組みは共通です)。
  • 災害に便乗した詐欺:災害の直後は、支援金や修理をかたる詐欺が増えます。災害に便乗したSNS・DM・送金の詐欺もあわせて確認してください。

この記事の更新について

このページは令和8年8月30日時点の公式発表に基づいています。特別警報の解除、災害救助法の適用市町村の追加、被害の確定値などは、今後の発表で変わります。最新の情報は以下の出典と、お住まいの自治体の発表で確認してください。

出典

家族に説明するなら

8月30日の朝早く、福井県の福井市・大野市・勝山市に大雨の特別警報が出たよ。8月27日から降り続いている大雨の続きだよ。特別警報が出ていない市や町でも、川があふれたり土砂崩れが起きたりする危険があるからね。福井県の6つの市と町は災害救助法の対象になったから、避難所や食べもの、こわれた家の応急修理は公費でやってもらえるよ。家に被害が出たら、片づける前にまず写真を撮って、市役所でり災証明書のことを聞いてね。

本記事は公式情報をもとにした要約です。最新かつ正確な情報、申請条件、期限は必ず公式ページでご確認ください。