国や役所の予算は、すべてを一目で理解できるわけではありません。それでも、予算、決算、契約、支出に関する公式情報は公開されています。
税金の使い道が気になるときは、断片的な情報だけで判断せず、公式ページで元の資料を確認することが大切です。このページでは、こども家庭庁の予算公開を例に、見る場所と見るポイントをまとめます。
知りたいことごとの確認先
| 知りたいこと | 見る資料・サイト | 主な中身 |
|---|---|---|
| 国の予算・決算の全体像 | 財務省 予算・決算 | 一般会計・特別会計の予算書、決算の概要 |
| 事業ごとの予算・執行状況・支出先 | 行政事業レビュー見える化サイト(RSシステム) | 事業の概要、予算額と執行額、支出先 |
| ある省庁の契約・委託先 | 各省庁の「予算執行の情報開示」「調達情報」 | 委託先、契約金額、契約方式 |
| 使い方が適切だったか | 会計検査院 検査報告 | 不当な支出や改善が必要な点の指摘 |
| 公表されていない文書 | 情報公開請求(総務省 情報公開制度) | 行政文書そのもの |
| 住んでいる自治体の予算 | 市区町村・都道府県の財政のページ | 予算書、予算の概要、決算 |
予算の見える化とは
「予算の見える化」は、役所の予算や決算、事業ごとの支出、契約先などを確認しやすくする取り組みです。
こども家庭庁は、予算・決算・税制・特別会計に関する情報や、予算執行の情報を公式ページで公開しています。最新の掲載内容は、こども家庭庁 予算・決算・税制・特別会計に関する情報開示で確認できます。
こども家庭庁の例
まず、予算や決算の全体像を見たいときは、こども家庭庁 予算・決算・税制・特別会計に関する情報開示を確認します。
事業の執行状況、委託先、金額、契約のしかたなどを見たいときは、こども家庭庁 予算執行の情報開示を確認します。年度別の資料が掲載されています。
どこを見るとよいか
公式資料を見るときは、次の点を順番に確認すると整理しやすくなります。
- 事業名:何のための事業か。
- 事業の目的:子育て支援、調査、広報、システム整備など、どの目的に使うものか。
- 委託先・契約先:どの団体や会社が受けているか。
- 金額:契約額や支出額はいくらか。
- 契約のしかた:一般競争入札、企画競争、随意契約など、どの方式か。
- 前年度との違い:新しい事業か、継続事業か、金額や内容が変わっているか。
金額が大きいことだけで、よい・悪いを判断するのは早すぎます。事業の目的、対象者、成果、契約の理由、過去との違いを合わせて見る必要があります。
国全体や他省庁も確認する
国の事業ごとの点検結果を見たいときは、行政事業レビュー見える化サイトがあります。事業名や府省名から、事業の概要、予算、執行状況などを確認できます。
国の予算や決算の大きな流れを見たいときは、財務省 予算・決算を確認できます。各府省の手続きや行政情報を探す入口として、e-Govポータルもあります。
使い方が適切だったかを見る:会計検査院
予算が「何に使われたか」だけでなく、「適切に使われたか」を確かめる機関として、会計検査院があります。会計検査院は、国の決算を検査し、不当な支出や改善が必要な点を「決算検査報告」にまとめて毎年内閣に送付しています。令和6年度決算検査報告は、令和7年(2025年)11月5日に内閣に送付されました。
過去の検査報告は、会計検査院検査報告データベースで、昭和22年度の分から検索できます。気になる事業名や省庁名で検索すると、過去に指摘を受けたことがあるかを確認できます。
疑問があるときにできること
資料を見ても分からない点があるときは、各府省の公式ページにある問い合わせ窓口を確認します。問い合わせるときは、事業名、資料名、年度、確認したい点を分けて書くと整理しやすくなります。
さらに詳しい行政文書を確認したい場合は、情報公開請求という制度があります。制度の入口は、総務省 情報公開制度で確認できます。
国の行政機関に請求する場合の基本は次のとおりです。
- だれでも請求できます:国籍や住所、請求の理由は問われません。
- 開示請求手数料:行政文書1件につき300円(オンラインで請求する場合は200円)。書面で請求するときは、300円分の収入印紙を請求書に貼るか、窓口で現金で払います。
- 開示の実施手数料:開示が決まったあと、閲覧や写しの交付など、選んだ方法に応じて別に手数料がかかります。開示決定の通知を受けてから30日以内に、実施の方法を申し出ます。
自治体の文書は、それぞれの自治体の情報公開条例にもとづいて請求します。手数料や手続きは自治体ごとに異なります。
公式情報で確認する
予算の情報は、年度や補正予算、契約の進み方によって変わります。SNSやまとめ記事だけで判断せず、公式ページの最新資料を確認してください。
このページで紹介した見方は、こども家庭庁だけでなく、ほかの省庁や自治体の予算を見るときにも使えます。気になる事業があるときは、事業名、金額、契約先、目的、成果を分けて確認しましょう。